「真夏の炎天下の中で秋ソバの播種作業中」
8月になりましたが、かなり厳しい暑さが続きます。さすがに連日の気温35度オーバーですと、室内にいても(室内も危ないのでは・・・)汗が噴き出てきます。そんな炎天下の中ですが「令和元年福井県産秋ソバ」の播種作業が行われています。それにしても暑い・・・
「令和元年産ふくい越前夏の新そば粉もだいぶん残り少なくなりました」
先月上旬より販売中の「令和元年産ふくい越前夏そば粉石臼挽きそば粉」も大分在庫の方が少なくなってきました。予定ですと9月上旬~中旬には販売終了となりそうです。無くなり次第今年分につきましては販売終了となりますのでお早めにどうぞ!是非お盆のお休みには、ご家族親戚の皆様と「福井の夏の新そば」を楽しんでください。
「令和元年福井県産秋ソバの栽培状況」
春に播いて夏に収穫される「夏ソバ」が出たと思ったら、今度は夏に播き秋に収穫される「秋ソバ」の栽培が開始されております。一年に2度も新蕎麦を体験できるのはとても嬉しいですね。秋ソバの品種については、福井県では昔から栽培されている「福井在来種」となります。
さて、日本全国炎天下が続いておりますが、福井県越前市も同様でそんな中で播種作業が行われます。近年は天候状況が急激に変化してきていますので、ソバの栽培も他の栽培物との兼ね合いもありますが、天候や環境の変化に対応していかなくてはなりません。少し昔ですと平均的にお盆の時期(8月中旬)頃に播種していたイメージでしたが、最近では生産者によっては7月下旬に播いたり、大体全体的には8月上旬から始めて中旬には終える感じになってきております。
今年は、梅雨が長引いて7月末くらいまでぐずぐずしたお天気が続いていましたが、8月になってすぐの炎天下の夏模様と同時に播種が行われていました。
こちらは越前市(旧今立地区)の奥の圃場でになります。向こうに見える山を越えると池田町になります。周りは緑一面で山間から良質の水が流れ込んできます。
福井県では水資源のブランド化を図るため、県内各地の直接飲用可能な湧水等を「ふくいのおいしい水」として認定していますが、ここ山室町にある神清水も選定されております。(神清水:山室町の白山神社の境内にある。天保の干ばつでも涸れなかったといわれている。白山神社の神事には、必ずこの清水が使われているという。)
「8月上旬に播種した圃場ではすでに発芽が見られます」
こちらの圃場は、上記の山室地区から約500m程度離れている圃場です。ここは8月になってすぐに播種した圃場ですが、よく目を凝らすと緑の部分が見えます。本日の時点で発芽した状態が見られました。
可愛らしい芽が、播種した筋に沿ってポツポツと出てきております。まだほんの数センチですが、もうしばらくするとそば畑一面が緑一色になります。湿らせて程度に雨が降ってくれれば、あっという間なのですが、天気予報は当分晴れマークです。
「播種後の長雨による滞水はソバの発芽に影響」
上記の圃場では、「ソバ小畦立て播種法」にて播種しております。ソバは水気に弱いので、播種直後の大雨や成長期間中の長雨などによって滞水するなどの影響で、うまく育たない場合があります。その対策工法として昨年より活用されています。ソバ小畔立て播種法について詳しくは「平成30年福井県産秋そばの栽培レポートその1「播種(種まき)後」をご覧ください。昨年もここの収穫量は他の圃場よりもかなり良かった事を覚えております。
さて、8月に入って台風8.9.10号と連続で発生しており、台風10号がちょうど来週のお盆休み頃に接近する感じですが、今の時期の大雨はソバの生長には大敵。少しでも逸れて欲しいと思っております。ここ数年は大不作の年など、厳しい収穫量の年が続いているので、たまには笑顔で収穫の時期を迎えたいですね!