「滋賀県のそば部会様の視察訪問」
3月も中旬になりました。ポカポカ暖かくなったと思ったら、急に寒い日になったりと、寒暖の差が厳しく、先日はみぞれが降るなどしましたが徐々に春になっていくのでしょうか?今週は滋賀県よりたくさんのお客様がご来店されました。
「そばの栽培方法についてや消費者が求めるそばについて」
お話をいただきましたのは、滋賀県の多賀町の多賀そば部会様より、福井県のそばの栽培についてや福井県のそばの取組みについてなどの研修をしたいとの事でお問い合わせをいただき、多賀そば部会の生産者さんや滋賀県・多賀町関係者の皆様総勢20数名での視察訪問との事でした。
4~5名程度かな?と思っていたので20人以上と聞き、そば製粉所のスペースも限られているのでさてどうしたものかと考えましたが、結局作業場の一角に集まっていただきお話させていただきました。
まあ~(汗)、わたくし人前でしゃべるのは非常に苦手なのでグダグダ・カミカミになってしまいまして色々資料を作成してお話させていただきたいと思っておりましたが、中々難しいですね・・・研修内容としては、そばの栽培方法についてや消費者が求めるそばについてなどをメインの内容となりました。ざっと製粉所内の石臼製粉施設などを見ていただいた後は、そばの栽培の事やそば粉の事、蕎麦パスタなどの商品開発のことなどをご質問いただきました。最後には打ちたての福井県産そばを福井県のご当地蕎麦「越前おろし蕎麦」で試食していただき視察研修は終了となりました。
「近畿地方最大のそばの産地、多賀町の多賀そば」
昨年も滋賀県からはお付き合いのあった伊吹在来種を栽培されている生産者さんたちや米原市の方たちが「伊吹そば」の生産振興や地域ブランド化のための視察に来られましたが、以後拝見させていただくと「付加価値の高い農林水産物の生産と生産基盤の確立」・「新商品の開発」・「市場への提供と事業拡大」と徐々に盛り上がっているのが感じられます。
今回ご訪問いただきました多賀町の「多賀そば」は、もともと稲作の減反対策として始められましたが、「多賀そば」として有名になるにつれて徐々に栽培面積も増えつつあるとのことです。多賀市は近畿地方でも指折りのそばの産地でもあり、鈴鹿山から湧き出る水質で育った「多賀そば」は、香りも喉越しもよいそうです。今まで「多賀そば」は、「滋賀県産の蕎麦」として県外で販売されていたそうですが、今回「多賀そば」としてのブランド化に向けての視察訪問とのでした。
「全国の蕎麦消費量のうち国産はたったの3割」
昨年も滋賀県からはお付き合いのあった滋賀県産の在来種のソバ伊吹在来種を栽培されている生産者さんたちや米原市の方たちが「伊吹そば」の生産振興や地域ブランド化のための視察に来られましたが、以後拝見させていただくと「付加価値の高い農林水産物の生産と生産基盤の確立」・「新商品の開発」・「市場への提供と事業拡大」と徐々に盛り上がっているのが感じられます。
前回のブログ平成30年産そばの作付面積及び収穫量(農林水産統計より)からも、国内で消費されるそばのうち約7割が外国産、その他のたったの約3割が国産ということになります。更にその3割のうち国内産の40%以上が北海道産になりますので、その他の都府県産のそばを合計しても、全国で消費される蕎麦のうち約20%にも満たない計算になります。これからどんどん日本全国そばの栽培が盛んになって、国産のそばの生産量が増え、全国各地の色んな土地土地のそばが楽しめる様になるといいですね。今回の「多賀そば」部会様もこれから一層盛り上がって欲しいです!この度はご訪問誠にありがとうございました。