蕎麦店様等向けへの業務用そば粉の情報も随時更新
3月に入り、ポカポカとした陽気のお天気が少しずつ増えてきております。製粉作業場よりも外のほうが暖かいので、ついつい外に出る機会が多くなりそうです。もうすぐ新年度になります。今月より業務用向けの情報についても随時更新していけたらなと思っております。
福井県産の福井在来種の玄ソバ以外にも入荷しました
弊社の越前蕎麦粉は、基本的には自社にて栽培管理(※栽培管理・乾燥・調整まで自社にて行っております)しました福井在来種(越前市産)が主となっておりますが、その他にも県内の栽培農家さんなどからも仕入れております。平成28年産につきましては、「丸岡産(早刈り)」・「大野産」・「あわら産」・「福井市産」等その他数産地納入済みです。そして先月には、福井県産以外の玄ソバが入荷いたしました。今回入荷した玄ソバは滋賀県産の玄ソバです。色んな生産地の玄ソバを試してみたい!というほとんど自分の趣味が少し入っております。伊吹在来種はこの後に早速製粉作業に入り、ご依頼をいただいている蕎麦店さんへの発送となります。
伊吹在来種(滋賀県産)
日本そば発祥の地という説のある滋賀県米原市伊吹地域で生産された在来種「伊吹在来種」の玄ソバは、甘みも強く、蕎麦らしい風味が豊かであり、在来種らしい小粒な玄ソバです。現在では彦根城前で「献上伊吹蕎麦」と銘打つお店などに供給されていらそうです。
生産者の伊吹農業生産組合さん(現:農事組合法人ブレスファーム伊吹)は社団法人日本蕎麦協会が主催する平成25年度の全国そば優良生産表彰事業において農林水産省生産局長賞を受賞しております。因みにブレスファーム伊吹代表の方も伊富貴(いぶき)さんです(笑)
滋賀県産伊吹在来種が育つ気候と土質
ソバは夜の冷え込みが厳しいほど実がしまり、栄養に富んだ美味い蕎麦ができます。滋賀県でこのような高冷地型の気候条件を備えているのは伊吹山周辺になるそうです。伊吹山は日本有数の石灰質の山でもあり、この石灰質土壌は養分が少なく水はけが良いため栽培に適しており、そばと大根の栽培に向いているそうです。
伊吹の蕎麦の歴史
彦根城に残る江戸中期の絵図「伊富貴山之図」(1736~41)には、山の中腹にそば畑や大根畑が描かれており、江戸時代から明治時代にかけて山の八合目ほどまでそば畑が広がり、蕎麦の花が咲くと長浜からも山が白く見えたとのことです。