「10月24日より平成28年産福井県秋ソバ刈取り開始」
10月も下旬になり、そわそわしながら待っていました。いよいよ今年も秋の新ソバの収穫がこの福井県でも開始されました。週間天気予報では一週間を通してあまりよくない予報でしたが、比較的晴れ間も見られる状況でした。ある程度刈れそうなところから随時刈取りを行っております。
「10月下旬より収穫作業の準備と乾燥施設の点検整備を行って準備万端」
今年は台風の影響で倒れた部分もあり、また不思議と10月下旬でも寒暖の差が出てこない影響なのか、まだ実が青い部分が多く、あまり黒化率が上がってきてない圃場が多くみられます。
とはいえ準備だけはしておかなくては、ということで先週より乾燥施設の整備とチェックを行い、刈取り機の搬出まで済ませ、いつでもという気持ちで準備をおえ今週を迎えました。天気予報では、一週間を通して曇りのち雨と、あまりよろしくなかったのが心配でしたが、何とかお天気は持ちそうな感じです。
「まだまだソバの実が青い部分の多い状態での収穫となる早刈り蕎麦」
通常の刈取り時期は、11月に入ってからくらいなのですが、約一週間ほど早い10月24日~25日頃から、10月いっぱいまでに刈ったものが早刈りの部類に入るそうです。
特に早刈りを気にしているわけではないのですが、栽培管理している圃場の面積量を考えるとどうしても10月下旬より刈取りを始めても、11月の中旬まで刈取り・乾燥・袋詰めが続きますので、後半になると実が落ちる・天候不良が続くなどの可能性もありますから、ある程度この時期から始めないと間に合わないのが現状です。
「平成28年福井県産秋ソバの刈取り収穫と乾燥状況」
今年は圃場によって蕎麦の実の生育状況にムラがあるので、何とも収穫のタイミングが難しい。今日は、ある程度刈り取ってもいいだろうという状況だった越前市赤坂地区に移動しての収穫作業となった。
夕方に近づくにつれ空模様も怪しくなり、雨が降りそうな感じになってきたが、ギリギリまで作業を行い、その後弊社の乾燥施設へと向かいます。収穫した蕎麦の実はそのままにはできません。収穫後は、蕎麦の実を乾燥させ、最適な水分含水量に落ち着かせる必要があります。
ソバは収穫後にどのように乾燥するかで品質が大きく変わります。収穫されて圃場から運ばれてくるソバの水分含有率は約30%ありますが、これをじっくりと数日間かけて最終的には15~16%程度を目標に乾燥作業を行います。最初は送風にて乾燥を行い、数日かけて徐々に温度を上げますが、温度の上限を抑え、比較的低温で乾燥作業を行います。
収穫された玄ソバを急速・高温で乾燥させることなく、じっくりとゆっくりと乾燥させることで蕎麦の命ともいわれる「香り」・「色」・「旨味」を失うことのないように乾燥作業を行っていきます。今日も暗くなっても残業・・・乾燥と後始末に追われそうですが頑張ります!