「越前そば山路は越前和紙の里今立地区にある土日限定の蕎麦屋」
2月も中旬になり、一時降った雪もすぐに無くなってしまい、北陸福井の冬らしい感じもそれほど見られないまま、いよいよもうしばらくすると3月になります。外に出ればまだ肌寒いものの、晴れ間のある気持ちのいい休日にちょっと用事を済ませて、小腹のすいたお昼ごはんはお蕎麦を食べに向かいました。
「自宅を改装した店舗には丹念に手入れされた日本庭園がある」
向かったお店は、越前市粟田部町「旧今立地区」にある「越前そば山路」さん。以前ご紹介したブログ「生蕎庵(ききょうあん)」太打ちのお蕎麦は噛みしめるほどに、そばの味わいが口の中に広がっていく。さんから100~200メートル程度しか離れていない場所にあります。自宅を改装したお店からは綺麗に手入れされた日本庭園を眺めながらゆったりとした雰囲気で手打ちの越前蕎麦を食べることができます。
「普段は越前和紙職人だという御店主」
店主の山路さんは普段は越前和紙の手漉き職人をしています。土曜日と日曜日限定で蕎麦店を営業しています。店内のふすま紙やメニューの他にも箸入れ、お膳の上の敷き紙などいろんなところに店主の山路さんが漉いた越前和紙を使用しており、和紙独特の落ち着いた雰囲気と手打ちのお蕎麦が楽しめます。
越前市(旧今立地区)にある越前和紙の里は、1500年という長い歴史を誇る和紙の産地です。高級手すき和紙の産地として日本一のシェアがあります。近くには越前和紙の発祥や歴史などを展示する紙の文化博物館や越前和紙の体験が出来るパピルス館などありますので観光のついでに本場の越前蕎麦を頂くのもいいかもしれませんね。
「お蕎麦は福井ならではの越前おろし蕎麦とおろしとろろ蕎麦がある」
越前そば山路さんのメニューには、福井ならではの越前おろし蕎麦以外にはおろしとろろ蕎麦があり、中皿セットがるのでお好みの組合せができます。温かいお蕎麦なら釜揚げ蕎麦というのがあります。釜揚げ蕎麦は、茹でたての蕎麦をそば湯ごと目の前に持ってきてもらい、温かいままいただくそうです。釜揚げうどんにヒントを得たとか・・・その他にはみだれ切りそばという一風変わった蕎麦もありますが次回の楽しみにとっておきます。
「越前そば山路の蕎麦は福井県産そば粉を使用した外一九割蕎麦」
今回は、おろしそばとおろしとろろそばの中皿セットをいただきました。太めに仕上げた九割蕎麦は口に入れ、一口噛むと程よい歯ごたえとモチっとした食感があり、噛みしめているとプンプンと蕎麦の風味が口の中に広がってきます。店主の山地さんは、季節や時期によっては入れるつなぎ粉の量を10%(一割)から5%(五分)の間で調整してその時に一番ベストな蕎麦を提供しているそうです。
「県外や遠方からのお客以外にも地元の人にも親しまれている蕎麦屋」
お蕎麦はセットにすると大人でもちょうどお腹がふくれる量でしかも価格もリーズナブル。日曜日のお昼時の店内には、県外や遠方からのお客様以外にも地元の人たちがお蕎麦を食べにたくさん来られています。普段から越前蕎麦を食べなれている蕎麦の味にうるさい地元の方達にも人気のあるお蕎麦屋さんです。
今日は越前和紙職人が普段は和紙を漉く手で心を籠めて打った地元産そば粉を使った昔ながらの越前そばをいただけるお蕎麦屋さん「越前そば山路」さんの「おろしそばとおろしとろろそば」をいただきました。
越前そば山路
福井県越前市粟田部町67-12-9
電話:0778-43-1550
営業時間:11:00~14:00(土曜日・日曜日のみ営業)