「蕎麦についての資格蕎麦鑑定士の試験を受けに京都まで行ってきました。」
先日のことでございますが「蕎麦鑑定士」の認定試験のため京都まで行ってきました。「蕎麦鑑定士」とはいったいどんな人の事を言うのだろう?
「蕎麦鑑定士とは」
一言で言うと、蕎麦とはどういうものであるかを養成講座にて学び、伝統的な日本の蕎麦がどういうものであるのかについて正確な知識を得ます。なおかつ蕎麦を味わってみてその蕎麦が備えている魅力を見分けられるかを体験します。そして、多種類の蕎麦についてそれぞれ味わうべきポイントを見出して、楽しむことで蕎麦に対しての知識と味について深く学びます。全国麺類生活衛生同業組合連合会・社団法人日本麺類業団体連合会という、日本最大の麺類飲食店の団体が主管する資格認定制度です。蕎麦について、より詳しく知っていただくことを目的に実施します。管理運営は「蕎麦鑑定士」認定制度運営委員会が行います。
「蕎麦鑑定士になるまでの流れ」
「蕎麦鑑定士」の大きな役目のひとつは、蕎麦の食文化を守ることにあります。蕎麦鑑定士になるには?「蕎麦鑑定士」養成講座を受講し、年4回メールで配布されるテキストで蕎麦への知識を高めます。同時に、好みの蕎麦店を食べ歩き食味体験レポートをしなければなりません。一年間テキストで蕎麦について受講した後にペーパー試験を受講します。ペーパーテストの結果と提出された「食味体験レポート」の評価を合わせて、級位に相応しい知識・経験を持ち合わせているかどうかを「蕎麦鑑定士」認定制度運営委員会が判定します。合格ですと東京・京都で行われる食味試験を受けられます。東京・京都会場において、認定試験を受験し合格すれば該当する級の資格を得ることができます。
「12種類の蕎麦の食味体験」
認定試験では、各級ごとに12種類の蕎麦の食味体験をし、その食味についてのレポートを提出します。レポートの内容が規定のレベルに達していたら合格です。その後、大学教授などによる講習会を受講します。と、書きますと何やら小難しい感じがしますが、私が受講したきっかけは蕎麦Webのホームページをふと見たことからでした。魅力的に感じたのは食味体験レポートとペーパーテストに合格したら、東京か京都の認定会場にての「食味試験」で12種類の蕎麦の食味を体験できるとの事でした。こんな体験は色んなところの蕎麦粉を扱っているそば粉屋さんでも中々出来ません!その場で条件的に同じ打ち手の方が打った12種類のお蕎麦を食味体験して、全国色んな地方の蕎麦を食べてみたい!と思い、すぐに申し込みをしました。
「試験を受けるまでには色々な学びとレポート提出が必要」
まずは年4回配布されるテキストで蕎麦への知識を高めます。製粉業をしておりますとある程度の蕎麦への知識はありますが、こうして改めて勉強してみると以前とは違った気づきや新しい知識が得られました。そばの発祥や起源地について、そばの栽培について、製粉などの加工について、そば食文化の多様性やそば食文化の歴史、そばの栄養素について、全国の色んな郷土蕎麦について、等などそばに関する事について興味深く学べました。
弊社ではそばの栽培管理からそば粉の製粉まで行っておりますが、やっぱりお客様にお蕎麦を食べていただくまでの事を学び考えて、仕事をしていかなければならないと改めて感じております。何かの機会がありましたら「おっ!」と思った蕎麦の事についての事などを、ホームページ上でお伝えできたらなぁ~と思います。
同時に、好みの蕎麦店を食べ歩き食味体験レポートをしなければなりませんでした。職業柄ですがお得意さんのお店などにちょくちょく寄らせていただいておりますが、またそれ以外のお店にてお蕎麦をいただくのもいい体験と勉強でございました。これをきっかけに色々なお蕎麦屋さんに出向きましたが、各お店ごとの食べた蕎麦の食感や香り味の記憶がよみがえり、また無性に蕎麦を食べたくなってしまいます。ついつい「お蕎麦食べたいなぁ~」と思い急遽自分でお蕎麦を打ってしまいます。
さて、京都会場での12種類のお蕎麦の食味体験につきましては、本当に素晴らしい体験をさせていただきました。そのことについてはまた次回にでも書いていきたいなぁ~と思います。うーん!!お蕎麦って本当に美味しいなぁ~!!乞うご期待!!