越前市立北新庄小学校の生徒さんが製粉所に会社見学にやってきました。

ソバの実からそば粉になるまでの経緯を子供向けにご説明

本日の福井県越前市は、車のフロントガラスが凍るほどの朝の寒さから一転、日中は青空が見られとても気持ちのいい一日でした。そんな気持ちのいい日に製粉所にたくさんの訪問者がやってきました。

越前市立北新庄小学校の4年生の皆さんが製粉所にやってきた。

製粉所のすぐ近くの小学校の4年生達の社会見学で、製粉所を見学させてほしいとのご依頼をいただきました。子供達対象で説明するのは初めてのことだったので、どんなふうに説明したらいいのか数日前から悩んでおりました。大人に説明するより簡単に、でもわかりやすく教えたいなと思っておりましたが、なかなか難しかったです。

ソバの栽培から玄そばのこと、そして石臼挽きによる製粉について説明しました。

当日、小学校からテクテクと製粉所まで歩いてきた子供たちは30数名。みんなとても元気な子たちでした。我が家にも小学校4年生の子がいるのでちょっと親近感がわきますね。まずは工場のほうにご案内し、事前に用意していた福井県越前産玄そばやソバ畑の写真等を見ながらご説明しました。

小学生の製粉所社会見学風景

小学生の会社見学でソバについて説明したこと。

・玄そば(蕎麦)の栽培について蕎麦とお米では栽培日数や生産量が全然違うこと。お米は120~140日かかるのに、ソバは大体75~80日で収穫することや、同じ面積で栽培してもお米はいっぱい採れるのに、ソバは少ししか取れないこと。ソバの花はまっ白でとてもきれいだということを説明しました。
・日本各地でも玄そば(蕎麦の実)にもいろんな違いがあること。福井県産福井在来種の玄そばと北海道産キタワセ種を並べて見せて形などの違いなどを見せて説明しました。
・そば粉になるまでの作業について石臼でそば粉を挽くまでには、蕎麦の実をきれいして、ごみなどを取ってからになることなど、実際に機械を動かしながら説明しました。
・石臼挽きの製粉状況実際に石臼でそば粉を挽いている状況を見てもらいました。石臼で挽くことにより、風味を逃さず美味しいそば粉が挽けること、でも一時間に挽ける量は限られていることなどを見てもらいました。

製粉所社会見学

最初は、20~30分程度のご案内を考えておりましたが、気が付いたら一時間以上を超えており、その間子供たちは熱心にレポートを書いたり、何か気づいたことをすぐに質問してきたりと、興味津々のような状態でした。最後の質問タイムでも、次々と質問をいただき、こちらがアタフタしてしまうような状態でした。

後にお電話をいただいた時のお話では、子供達もかなり食いついて興味一杯で見ていたし、まだ聞いてみたい質問もあったとのことで、こちらもお話を聞いて嬉しくなってしまいました。

さて、毎年のことですが本日来社した北新庄小学校4年生の子たちは、数日後に学校で蕎麦打ち体験を行います。今回見学した製粉所で挽いた挽きたてのそば粉を使っての蕎麦打ち体験から、出来上がったお蕎麦を「おろし蕎麦」で食べます。このような子供達向けの農食育教育は、今の時代非常に重要だと感じております。さて、蕎麦打ち当日子供達はどのように感じてくれるのかな?楽しみです。