「秋に収穫された玄ソバは一年を通して低温倉庫で厳重に管理される」
GWも終わりましたがお天気の良い日が続いております。これから夏にかけて気温も徐々に上昇してきます。 玄ソバの管理で大事なのは温度管理と湿度管理です。秋に収穫された玄ソバも保管時の管理を怠ると一気に品質を落としてしまいます。
「玄ソバ低温倉庫の温度管理・湿度管理は定期的に管理すること。」
当製粉所では、収穫後納入された製粉前の玄ソバを、低温倉庫内にて一年を通して適正温度と湿度にて管理しております。気温が上がるにつれて、保管庫内の温度や湿度を微調整(8℃~12℃)し、お客様にどのような時期でも美味しくて香りよいそば粉をお届けできるよう努めております。
「玄ソバの保管管理が悪いとどうなるのか?」
玄ソバを常温で保管すると、玄ソバ内で呼吸(発芽しようとする)をはじめ酸素を吸うことにより酸化してきます。酸素を吸うことによりそば種子内の質も変化してきます。玄ソバがこのようになるのを防ぎ、質を維持するために低温状態で保管。玄ソバを休眠状態にすることにより、品質を維持します。 保管状態が悪い場合(常温にて放置)しますと、玄ソバが劣化することによりひねた匂いを発することがあります。常温で放置された玄ソバからは樟脳(着物の防虫剤)のような匂いがする場合もあります。
「本日の低温倉庫の温度管理状況は9.0℃に設定されている。」
夏季を迎えようとするこの時期、設定温度の変更を行い、より良い休眠状態を保たせるために設定温度を9.0℃に設定しております。適宜、温度や湿度の管理を行い、味・色・香りをなるだけ収穫時に近い状態で保存することに努めております。 湿度管理に関しては、過乾燥を防ぐためすに、すのこの下に水を入れたトレーを設置して調整しております。 2013年5月20日現在、低温倉庫内温度9.0℃・湿度60%です。