「令和2年初のブログ更新は蕎麦食べ歩きレポート」
今年の冬は異常なほどの暖冬で、2月になるまで全く雪が降っておりませんでした。先日ようやく北陸福井の冬らしく雪がチラホラと降りましたが、初雪が2月の上旬とは・・・年明けからそんないいお天気が続いていたので、先日丸岡町まで行く用事のついでにあるお店でお蕎麦をいただきました。
「福井県丸岡町産の丸岡在来の蕎麦」
丸岡町で生産されているソバと言えば、「丸岡在来」と言われ福井の在来種の中でも「大野在来」などと並べ県外でも非常に人気が高く、弊社でも入荷してもすぐに蕎麦店様から予約が入ってしまうので、年間を通じてお出しするのが難しいソバです。丸岡在来の特徴といえば、まだ青い実が多い状態の少し早い時に収穫される「早刈りそば」が有名です。今回丸岡町まで向かったのも、毎年頂いている生産者さんまで玄そばを貰いに行くついででした。
「丸岡在来の玄そばは収穫後に真空パックにて保管」
仕入れた玄そばは、収穫後に早刈り特有の青々とした薄青緑かかった色味の良さを維持するために真空パックにて低温倉庫で保管します。昔からソバの栽培をしている丸岡の生産者さんは、やっぱりソバの栽培や出来上がりに非常にこだわりを持っているので、乾燥・調整・選別までしっかりとしておりいつもいい品質の玄そばを頂けております。
少量ですが入荷した早刈りそばは、磨きや石抜き等の精選処理を行った後に、皮を剥いて抜き実にしてみます。今回はそんな「丸岡在来」の蕎麦を食べることのできる「おろし蕎麦専門店」に伺いました。
「丸岡産そば粉を使ったおろし蕎麦専門店」
お店は高速道路の丸岡インターチェンジから車で5分程度の場所にあります。蕎麦工房お仙さんは以前も営業されていましたが、訳あってしばらくお休みされていたのが、昨年の11月頃に再開しましたので一度行ってみたいと思っておりました。店頭前には「丸岡産蕎麦粉使用」ののぼりが立っております。おろし蕎麦専門店ですのでメニューはおろし蕎麦のみです。お一人様毎のご注文でおろし蕎麦が一杯450円、2杯で800円、3杯で1,100円と福井県産蕎麦粉使用でありながらもかなりリーズナブルな価格です。
注文時に「何杯」という感じで注文をします。今回は2杯で注文しました。でも横の席を見ると皆さん3杯分のお皿がありますね。出てきたおろし蕎麦はきれいな色をしていて、削った鰹節と刻みネギと大根おろしがさっと麺の上にのっているスタイル。蕎麦は太すぎず細すぎず噛んでみるとモチっとした食感がしてとても美味しい。大根おろしは辛すぎずにマイルドな感じですが、食べている途中でお店の方が「辛味大根をおろしたものです」と辛味大根おろしをいただいたので、少量混ぜながら食べてみると辛みが増して味が変わり2杯目も美味しくいただけました。
店主の高山さんは、ソバの栽培や石臼製粉なども手掛けておられる関係から、以前玄そばの事や石臼のことなどで色々お世話になったこともあるのでご挨拶したかったのですが、今回来店した時はご不在でした。また丸岡町方面に行くときには寄ってみたいと思います。
後日談・・・その後お電話してみたら3月よりお店の方も本格的になるそうで、金曜日の夜は限定メニュー(予約制)が加わり、おろし蕎麦に加えて色々な蕎麦メニューが追加されるそうです。楽しみですね!
「蕎麦工房お仙」
福井県坂井市丸岡町小黒73-6-6
TEL:0776-68-1025
営業時間:月・火・水・金(午前11時から午後7時)
土・日(午前11時から午後3時)
定休日:木曜日