新商品「福井県産100%の玄そば(蕎麦の実)と抜き実(丸抜き)」を販売開始しました。
業務用以外でも個人様からの玄そば(蕎麦の実)や抜き実(丸抜き)のご要望を以前から多くいただいておりました。個人のお客様にも、お家での自家製粉や蕎麦食を楽しんでいただけるように、1kg小分けにて販売開始しております。
ご自宅でもちょっと一手間かけて「粗挽き風そば粉」での蕎麦打ちを楽しんでみよう。
今回は「石臼挽きそば粉 (抜き実挽き)/福井県産(福井在来種)」をベースに、今回販売開始した「抜き実(そばの実)/福井県産100%(福井在来種)」を使って「粗挽き風そば粉」を作ってみました。粗挽きの蕎麦粉についても昨年よりご要望が多かったので、ぜひご自宅で挑戦してみてはどうでしょうか?
用意するものは、「コーヒーミル(珈琲豆を挽く器具)」
「 篩(フルイ)」
「できたそば粉を入れる容器」だけです(汗)
コーヒーミルは高いものですと一万円近くしますが、小さくてリーズナブルなタイプのものは1,000円~2,000円程度で購入できます。篩(フルイ)もそば粉専用の篩ですと、最近ではホームセンターなどの蕎麦打ちコーナーなどに売っております(福井県だけでしょうか?)。無くてもご家庭のキッチンにあるものや百円ショップにあるようなものでも構いません。
用意したコーヒーミルも押し入れで眠っていたもの(汗)多分安いものです。抜き実(丸抜き)は約250gを用意しました。250g程度の抜き実から篩に残った部分を除くと粗目の粉が約200g程度できるかと思います。
参考までに、今回は20メッシュのフルイを用意しました。大体20~30メッシュ程度で篩ったものが茹で上がりの蕎麦の見た目にもわかりやすくていいのではないかと思います。
実際にコーヒーミルで抜き実(丸抜き)を挽いてみたら・・・
実際にコーヒーミルに抜き実(丸抜き)を投入して挽いてみました。ゴリゴリと何やら実が砕けるような感触もあり、ゴーリゴーリと疲れない程度の速さでゆっくりと挽いてみました。
コーヒーミルの下の小箱がいっぱいになったので開いてみました。蕎麦の香りがふんわりと広がります。何か上手くいきそうな感じです。ちょっとワクワクしてきました。
外はポカポカと春っぽい陽気の中、事務所のテーブルで一人で黙々とコーヒーミルを回しながら、約250gの抜き実(丸抜き)を挽いていきます。粉が出来ては取り出し、出来ては取り出し、との作業を3~4回繰り返します。挽き終わるまでの所要時間は約15分位でした。面倒かなと思ったけどノンビリとコーヒーミルでグリグリと挽いていると案外楽しくできますよ。プチ粉挽き職人の気分!?
このままできた粗挽き風そば粉をそのまま混ぜてもいいのですが・・・
やっぱり粗すぎる部分が多いと打ちにくくなるのと、茹でたとき蕎麦麺が切れて短い蕎麦になってしまいそうなので、粗すぎる部分を取り除くためにフルイで篩ってみました。
フルイで篩ってみたそば粉がこちらです。フルイで篩って残ったものは、再度コーヒーミルにかけて再びフルイで篩います。3回程度繰り返しますと大体最初に用意した抜き実(丸抜き)の量の約8割程度の粉に仕上がりました。今回は250g×0.8=200gの粗挽き粉が出来上がりました。
手に取ってみると、粗い部分と細かい部分が混ざり合っていい感じです。粗く砕けた部分の色がきれいな緑色をしていて、粉からふんわりとこうばしい蕎麦独特の香りが漂ってきます。
実際に粗挽き風そば粉を石臼挽きそば粉(抜き実挽き)に混ぜて蕎麦を打ってみました
弊社の石臼挽きそば粉(抜き実挽き)を600gに今回作った粗挽き風そば粉200gにつなぎ粉(中力粉)を200gをブレンドして二八蕎麦で打ってみました。加水率は約50%より少し気持ち多めにしたほうが打ちやすいか・・・
細かく挽いたそば粉にはスムーズに水が入っていきます。しかし、粒子の粗いそば粉には水が浸透するのに時間がかかります。そのため、粒子の粗いそば粉には、水回しの作業を丁寧に行い、充分に水を回していくことが重要です。
打ったお蕎麦を茹でてみました。粗い部分が白くプチプチと蕎麦麺の表面に浮かび上がってきてます。今回は2割ほど混ぜましたが、お好みで配合量を変えてみて、自分のお好みの「粗挽き風蕎麦」を見つけ出すのも良いかもしれません。
麺体のアップ画像です。光に照らすと透き通ったような中に白いプチプチが浮かんできます。一口食べてみると蕎麦の香りがふわりと鼻腔をぬけ、噛みしめるとモチっとした食感と同時に甘みが口に広がります。
今回使用したそば粉:石臼挽きそば粉 (抜き実挽き)/福井県産(福井在来種)1kg
今回使用したそばの実:抜き実(そばの実)/福井県産100%(福井在来種)1kg