「昔ながらの佇まいがノスタルジックを感じさせるひがし茶屋街」
少し前にお伺いさせていただきました石川県金沢市のお蕎麦屋さんのご紹介です。北陸新幹線効果で注目されている北陸地方の富山県や石川県ですが、中でも金沢市は観光的にも非常に注目を浴びております。兼六園や香林坊、近江町市場など金沢駅を起点に観光を楽しめるため海外・県外からの来訪者が多くなってきてるとのことです。その中でも卯辰山山麓を流れる浅野川の川岸にある、京都の祇園を思わせるようなひがし茶屋街に行ってきました。
「江戸時代の加賀藩公認の茶屋まちでもあるひがし茶屋街を歩いていると色んなお店が並んでいます」
東山は別名「ひがし茶屋街」として知られており、約200年ほど前の江戸時代に加賀藩が城下のお茶屋を集めて誕生した藩公認の茶屋まちとのことです。この一区画は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている茶屋洋式の町家が残されており、街並みを歩いていると歴史ある風情が流れ、ノスタルジックを感じさせてくれます。
「押し寿し体験など観光にもおすすめのスポットがいっぱい」
今回は子供連れだったこともあり、何か観光的なことを・・・と思い蕎味櫂さんへ向かう前に街並みを探索後に「押し寿し体験厨房金澤寿し」さんでの押し寿しを体験しました。酢飯の上に色とりどりの食材を並べて笹の葉で包み木枠の中で押さえて待つこと数十分。美味しそうなお寿司ができました。
出来上がったお寿司と一緒に金沢の伝統的な郷土料理も併せていただくことができます。「治部煮」・「くるま麩」・「どじょうのかば焼き」・「ごりの佃煮」・「べろべろ」・「くるみの佃煮」・「なす素麺」・「ふぐの卵巣のぬか漬け」などなどお酒をいただきたくなってしまいます。
鴨の肉を使った碗仕立ての「治部煮」などは結構有名ではないでしょうか?以前金沢に住んでいた時も、お料理の一品に出てきたので覚えていました。
「蕎味櫂の落ち着いた昔懐かしさを感じる店舗と洗練された店内」
昨年の8月にオープンしたばかりの櫂さん。ご夫婦二人でご営業されています。店外の感じからして街並みにマッチングした素敵な雰囲気です。お伺いしたら満席だったので30分ほどぶらついてからの再訪問でした。
店内も落ち着いた雰囲気で、お酒やワインなどのアルコール類もこだわりのものがそろえてあり、また蕎麦遊膳という懐石のコースもありますのでご店主自慢のお料理とお酒を楽しんだ後の締めにお蕎麦という楽しみがありますが、今回は子供連れということで泣く泣く・・・
「お蕎麦は自家製粉の中細打ちながら野趣あふれる風味豊かなお蕎麦だった」
自家製粉の玄挽きのお蕎麦は中細くらいの太さだが、喉越しよく歯ごたえもあり、あとで香りがふわっと広がるお蕎麦でした。辛味大根のガツンとくる辛さと蕎麦つゆの相性がよく蕎麦自体の美味しさを膨らませます。蕎麦メニューは、もりそば、辛味大根のおろし蕎麦、鴨せいろの他にも花巻そば、にしんそば、鴨南蛮などあったかいお蕎麦のメニューもある。
当日は風邪のためか若干体調が悪かったため、せっかくのお蕎麦をじっくりと楽しめなかったのがとても残念でした。
そば粉を使った甘味もあるので食後にいただくのもいいかもしれません。今回はそばがきのぜんざいと蕎麦の葛餅をいただきました。素朴な蕎麦の風味のそばがきを餡子と一緒にいただくと口中に甘みと風味が広がります。
葛餅の食感もうれしく、きなこと黒蜜と混ぜて美味しくいただきました。
ご観光の際には金沢ひがし茶屋の街並みを楽しみ、そしてお食事の際には「蕎味櫂」さんのお蕎麦を楽しむのもいいかもしれません。
「蕎味櫂-きょうみかい-」
石川県金沢市東山1-23-10
TEL(0762)-52-8008
営業時間:午後12:00~午後14:00
午後17:30~午後20:00
定休日:日曜日(第一月曜日)