「忘・新年会などでお酒を飲みすぎる機会が多い時期には「お蕎麦」が良いとされている。」
新年あけましておめでとうございます。「越前粉屋店長のブログ」平成28年最初のブログ更新です。昨年はたくさんの方からご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。そば粉屋の一番忙しい年末の年越し蕎麦シーズンも無事終えることができました。
そして12月30日から31日の夕方最終までは、そば打ちに”一打ち入魂”しておりました。おかげさまで元旦からはゆっくりと・・・と、行きたいところでしたが、あちこちに出向かなくてはならないためゆっくりもできないお正月でした。その間にも、非常においしく新年のお酒をいただきましたが・・・
「お酒を飲んだ後には「お蕎麦」が良いとされています」
さて、年末から年始にかけては、忘年会や新年会となにぶんお酒を飲む機会が多くなります。さっそく今年も色々な新年会の予定がございます。と言いますか、先週末にもすでにある新年会でワイワイと遅くまで飲みすぎて、次の日には二日酔いが・・・
お酒の後には、肝臓への負担を防ぐためにヘパリーゼ(汗)やウコンのチカラ(汗)のお世話になっておりますが、「お蕎麦」もお酒との相性の良さや効能があります。江戸時代の昔から、そばが飲酒の害を少なくすることが知られており、お酒を飲んだ後には「お蕎麦」が良いとされています。これには理由があります。アルコール摂取による肝臓の負担を「お蕎麦」の効用で補う作用があります。
「コリンという成分には肝臓の働きを促す効果がある」
そばに含まれるコリンという成分には、肝臓の働きを促す効果があるのです。コリンには肝臓を保護し、お酒を飲む際に肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあるので、脂肪肝・肝硬変の予防に効果を発揮します。また、コリンには尿中に食塩の排出を促進する働きも持っており、高血圧の予防にも効果があります。その他にも、自立神経失調症の予防に効果的なアセチールコリンを作る原料となります。また、二日酔いを引き起こすアセトアルデヒドやアルコールの分解を助ける、パントテン酸やナイアシンなどの成分も、しっかりそろっています。
「そばは高血圧にも良いとされている」
また、そばが高血圧に良いということは、昔からいわれてきておりますが、これはそばに含まれているルチンの働きにあります。ルチン(ポリフェノールの一種)には、毛細血管の強化と保護や血流の改善のほかにも、糖尿病・動脈硬化・脳梗塞などの生活習慣病の予防に効果を表します。ただし、ルチンは水溶性のため、そばを茹でると茹で汁の中に流れ出てしまいます。そのため、お蕎麦を食した後にそば湯をいただくのが最適といえます。
「日本最古の医学書”医心方”にも」
日本最古の医学書「医心方」に、「そばは、五臓の汚れたカスを洗い流して、精と神をつなぐ。その葉を煮て、野菜として食することもできる。」とあり、昔よりその効用が謳われているようです。そばの主成分は、他の穀類(米や小麦等)と同様にデンプンですが、 その他にもたんぱく質や各種ビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます。
「今年はお酒の後には、しっかりとお蕎麦をいただいて体調管理?」
上記画像は、一月早々東京にて昼間から飲んだくれている「ダメな人」です(汗)。このように、お酒の量が多くなる時期には、お蕎麦を食べることにより、少しでも体や肝臓への負担を軽減したいと思います。いや・・・その前に今年の抱負は、「日付が変わる遅くまで無茶飲みはしない」・「二日酔いになるまで飲まない」・「飲む回数を減らす」を守らなくてはいけない「越前粉屋店長まッサン」でした。今年も何卒ご愛顧の程お願い申し上げます。