小学生たちがソバ播き・ソバ刈り・製粉所見学、そして今日は蕎麦打ち体験を行った。

越前市立北新庄小学校では、地元越前産そば粉を使っての蕎麦打ち実習体験が毎年開かれる。

何となくですけど、今年の冬は例年に比べて暖かいような気がする福井県越前市です。天気予報を見ると、最高気温は15度程度と思ったより気温は低くないみたいです。製粉作業場は暖房器具がないので、冬でも今日みたいな日だと作業がはかどります。

先日は、当製粉所にたくさんの小学生たちが会社見学にやってきました。

小学校での蕎麦打ち体験実習

その記事につきましては、過去ブログ「越前市立北新庄小学校の生徒さんが製粉所に会社見学にやってきました。」にてご覧ください。興味津々で見学してくれた子供たちが、今日は学校で毎年行われる蕎麦打ち実習体験で蕎麦打ちを行います。その様子をレポートしてきました。

お話をお聞きしますと、どうやら子供たちは夏に小学校の近くの田んぼを借りてソバの種を播き、つい先日手刈りで収穫をしたそうです。そのソバの実も見せていただきました。今年収穫されたソバの実は来年の夏に今度は新4年生たちがソバ栽培を行うそうです。あんなに広い畑のそばを刈ったのに、取れたのはそんなに大きくもないボウル1つ分。「これだけ~!?」という声が上がるのも無理はないでしょう。そばは他の作物に比べて早く育つけれども、とれる量は少ないことを分かってもらえたかと思います。

蕎麦打ち体験前の説明

まずは、指導される方達が打っているのを見ながら、打ち方を教わります。今回の蕎麦打ち実習にはJAの方、地域の方、公民館の方など、地元の方たちが主となって行われます。みんな失敗しないように説明を真剣に聞いています。今回は弊社の石臼挽きそば粉(挽きぐるみ)/福井県越前産(出来るだけ小学校に近いところで収穫された玄そばを挽いたもの)を提供させていただきました。

蕎麦打ち体験(水回し)作業中

いよいよ子供達が蕎麦打ちにチャレンジです。分からないところは大人がほんの少しアドバイスしますけど、基本的には子供達だけで最後まで仕上げます。4人くらいが一グループで、そば粉400gつなぎ粉100gの合計500gの二八蕎麦を二回打ちます。こね方も最初は各自が小さなお団子を作ったりとしていましたが、段々と上手に捏ねれるようになりました。子供達の小さな手だと500gでも結構大変そう。でもみなさん頑張っていました。

最初のそば玉が出来たら延しに移って、同時に次の捏ねの作業に入ります。延ばすのも中々初めてとは思えないくらい上手に延ばしておりました。因みに越前市では越前蕎麦発祥の地ということもあってか、このような蕎麦打ち実習や体験を行う場合に事前に申請すれば、コネ鉢、延し台、麺棒、蕎麦切り包丁、コマ板がワンセットになっているそば打ち道具が一式無料で借りることができます。

蕎麦打ち体験(延し)作業中

隣の調理室ではすでに大量の大根おろしと鰹節、ネギが用意されております。出来上がりの蕎麦は福井県ならではの食文化「越前おろし蕎麦」で毎年いただいております。昨年は一人で五杯も六杯もお代わりをする子供たちが続出(汗)で今回は去年よりもかなり多めのそば粉をご用意させていただきました。

大量におろすことのできる業務用大根おろし機

学校の校門前に茹で場を設置。地元のおっチャン達が茹でてくれます。さぁ~「とれたて・挽きたて・打ちたて・茹でたて」の四たて越前おろし蕎麦を皆さんでいただきます。今年は大体の子供たちが3~4杯お代わりをしたそうです。最高記録は10杯(ビックリ!!!)そばの種を播いてから3ヶ月の間、観察をしたり、そば刈りをしたり、製粉の様子を見学したりすることで、普段何気なく食べていた蕎麦のことを子供達はたくさん知ることができたのではないでしょうか?

蕎麦打ち後の茹で用釜場