植物(そば)も生きているということがわかる出来事
今年もいよいよ最後のひと月、師走になりました。本日は朝からアラレが降るなど、かな~り寒い一日でした。作業場も暖房施設等は無いので厚着をしながらの作業となります。さて今年最後の一か月は製粉に発送に大忙しの月となりそうです。
ホームページのリニューアルのため更新できなかった栽培ネタ
さて、9月から10月下旬とホームページのリニューアルのため、ほとんど更新しておりませんでした。せっかくの蕎麦の白くきれいな花や、実が付き始めた時期でしたが写真のみ取っただけで公開しておりませんでした。今年は中々の出来で、圃場を見ていても不作の昨年が寂しかった分、気分は上々でした。下の写真は越前市山室町です。お隣の池田町へ向かう手前の山沿いの圃場になります。
車を走らせていてふと気づいたソバの生育状況の違い
両方の写真とも全体的に段々と蕎麦の実が熟してきて、次第に茎も赤くなり、全体的に茶色になってきているのに、一部だけ白い花のままの場所が見られます。この一部だけ白い花のままの箇所の上には街灯があります。ということは、日中は他の箇所と変わりませんが、夜になっても街灯の明かりが光ることになります。
人間でも夜になると明りを消して睡眠をとることで、疲労の回復や成長を促すのですが、これが夜も明るいままだったらやはり睡眠不足や疲労がたまってしまいますね。植物(ソバ)も不規則な環境に置かれると同じ現象が起こるのでしょう。
ソバの生長と栽培環境
そういえば以前、親しくしているソバ栽培の大先輩からお聞きしたことを思い出しました。越前市の広範囲でソバ栽培をされていて、例えば大型販売店やコンビニエンスストアーの近くなどが近くにあると、その点灯看板やお店の光が四六時中ソバ栽培地の一部にかかった部分は、ソバが成長せず播いても無駄になる。というお話を聞いたことがありました。
ソバの特徴として、普通の植物は夜の間には成長しないが、ソバは昼夜ともに成長します。日中に蓄積した栄養分を使用して夜間も成長する訳です。朝昼が無いような不規則な環境では、人間同様ソバも生長しないのも分かる気がします。やはり、圃場の周辺の環境・空気・水・天候等が良い環境が味わい深く美味しい蕎麦を育てるということになります。