増田そば製粉所の施設と周辺
増田そば製粉所のあるところ
増田そば製粉所は、福井県嶺北地方の中南部に位置する、越前市(旧今立町と旧武生市の境)の郊外にあります。清らかな水と豊かな土壌に育まれた、田園風景の真ん中にポツンと建っております。
高速道路武生インターから車で約5分。国道8号線からも近い位置にあり、戸谷町を起点として、国道8号線を横断し、片屋町で県道福井朝日武生線(旧8号線)に接続する幹線道路でもある、戸谷片屋線の開通もあり、非常にアクセスの良い位置に在ります。
四季折々季節ごとに製粉所の建物も姿を変える
製粉所の周りの風景は、四季折々季節ごとに色んなことを感じさせてくれます。一面真っ青な空にたくさんの雲そして緑の山、初夏の風景。福井は積雪地帯でもあります。福井県は積雪地帯。冬は雪で一面真っ白。雪が降った朝には、会社周辺の除雪で汗を流します。本格的な寒さを感じる福井の冬。
福井県越前市の空・山・川
製粉所の横には川があり、年中を通して多くの野鳥達が集まってきます。春から初夏にかけては、親鴨の後ろについて一生懸命泳ぐ子鴨の可愛らしい姿が見られます。冬にはすぐ近くの田んぼに白鳥がやってきました。静かな自然風景とともに聞く、野鳥たちの声は心を和ませてくれます。そして、かすかに流れる石臼の回る音が心地よい音色となって聞こえてきます。
製粉所の真向いにある三里山が四季を通じて色々な顔を見せてくれます。三里山の南側(旧今立町)には花筐公園があり、たくさんのモミジや桜がが植えてあります。季節ごとに満開の桜・紅葉等季節の移り変わりが楽しめます。また製粉所から遠く見える日野山は、年中素晴らしい景観を見せてくれます。冬の雪山の景色は特に素晴らしく、ついつい山の方を向いてしまいます。
こだわりと遊び心満載製粉所内の施設
製粉所内には自社にて改築・製作したそば打ち施設があります。大きな延し台・木鉢の固定台等すべて自作で製作したこだわりの蕎麦打ち道具達です。
一年を通してみますと、気温・湿度などの製粉環境が季節ごとに変わってきます。できる限り工場内の環境を均一化しても、当然そば粉の仕上がりも違ってきます。製粉後のそば粉を目視・手で触った感触・香りを確認するだけではなく、実際に蕎麦を打ち、食してみることで確認できるものが多々あります。この施設は、挽いたそば粉の良し悪しを必要に応じて確認するための施設でもあります。
また、毎年年末には蕎麦打ちが大好きな関係者達が集まって蕎麦打ち会が開かれました。昔はたくさんの人が入れ替わり蕎麦打ちを楽しみました。自分で打った蕎麦を大事な方やご家族に食べてもらうことは、蕎麦打ちをする人の楽しみでもあります。そういえば、いつの間にか蕎麦打ちがエスカレートして、蕎麦打ち講座が始まってしまうこともありました。※現在は行っておりません。
遊び心がつくった囲炉裏のある部屋
寒い季節になると時々囲炉裏に火を入れます。やさしい炎を感じながらお客様とお茶を飲んだり、お喋りしたりとゆっくりとくつろげます。
パチパチと音を立てている炭火を眺めていると、囲炉裏の風情が心をホッとさせてくれます。昔懐かしい囲炉裏が新鮮でもあり、なんとも居心地の良い空間を作り出しています。
ここで挽きたて・打ちたて・茹でたてのお蕎麦を食べる機会もよくありますが、この場所でお蕎麦をいただくと、この空間の雰囲気で更に美味しさを盛り上げてくれます。また、地元で取れた旬の食材(肉・野菜・魚)を炭火で焼いてもよし。お鍋をしてもよし。
蕎麦栽培や蕎麦打ち関係者が集まり、ここで酒盛りが始まりますといつまでも笑い声が絶えません。一見、製粉・そば粉とは関係のないような施設かもしれませんが、いつの日かそば粉だけではなく、そばの栽培~製粉~製麺~体験~そば文化等を楽しめるような場所になれたらいいなという考えがあります。