「令和2年」福井県産秋ソバの生育状況。清々しい秋空の下で白い花が開花している。

「9月の連休になりましたが秋晴れが続いてほしいですね」

 暑い暑い夏も終わりました。9月も中旬になると日中はまだ暑いものの、寒暖の差が出てきて朝晩が涼しくなり、過ごしやすい日になってきました。今週は9月の連休シーズンで4連休になりますが、連休中は気持ちのいい秋晴れが続いて欲しいものです。

「令和2年秋ソバの播種から約1カ月が過ぎましたが・・・」

 さて、令和2年秋ソバの播種(種蒔き)から約1カ月が過ぎようとしております。ソバ圃場の方はどんな感じでしょうか?ここは8月の上旬に播いた圃場ですが、背丈はもう60~70cm程度まで伸びてきております。播種したタイミングが良かったから隙間なくワサワサと生えております。9月に入ったころから徐々に白い花を付け出しており、近づくと独特のあの臭いがしてきます。順調に育っている圃場がある反面、種を撒く時期がほんの数日違うだけで、その間の雨が降ったりと天候等の影響の変化で、その後の生育に大きな差が出てきてしまいます。一部の圃場では播種後の雨で少しだけ播き直しをした圃場もありました。

開花した令和2年福井県産秋ソバの圃場全景状況
徐々に白い花をつけ始めソバ圃場から独特の匂いがします。

 こちらの圃場で行われた播種(種蒔き)は、お盆休みも近づいた8月中旬頃の時期だったと思います。少々きつい局地的な雨が降ったりと不安定な時期だったので、播種直後にちょっと強い雨が降ったのでしょうか?生育があまりよくない感じです。良い圃場と比べて背丈も短い状態で花をつけ始めております。徐々に雑草に占領されて生長が負けてしまっています。こうなるとこの時期には一見生えているように見えても、熟していよいよ収穫直後になると圃場全体がスカスカで寂しい状態になり、収量も品質もあまり期待できません。

一部生育不良の令和2年福井県産秋ソバの圃場全景状況
生長が雑草に負けてしまっているソバ圃場

「ソバの花の見ごろはいつ頃ですか?」

 9月の4連休も本日から後半に入りますが、休日になってから「福井県に観光に来たのですが、ソバの花を見れるところはありますか?」というお問合せをちょこちょこといただきました。下記のソバ圃場の写真は9月の16~17日頃に撮影しました。播種(種蒔き)から約1ケ月程度(30日位)というところですから、まだまだ満開とは言えませんがもうすでに白い花を付け出しておりますので、中々の見ごたえはあるかと思います。もうしばらくして9月も後半に入るとソバ圃場全体が白い色で満開の状態が見られるかと思います。

開花した令和2年福井県産秋ソバの圃場全景状況
福井県内ではこの時期にはあちらこちらで見られるソバ畑の風景です。

 そばの栽培は福井県全域(主に嶺北地方)で行われておりますので、ドライブがてら少し郊外の田園地帯に入りますとあちらこちらでこのような風景が見られます。私も昨日は坂井市(丸岡在来)の方に行く用事があり、車を走らせているとソバ圃場が夕日に照らされて、ソバの白い花がとても綺麗に生えている風景を見ながら帰宅しました。どうもこの時期に車を走らせているとソバの圃場の生育状態が気になってしょうがありません。

開花した令和2年福井県産秋ソバの白い花
良いお天気が続いて結実率が良くなって欲しいです。

 観光で福井県に来られたついでに、今の時期ちょっとソバ畑のある風景を見てみたいな!と思ったら、おススメは奥越地区の大野市(大野在来)や勝山市などがおススメです。福井県への観光ですと勝山市の恐竜博物館や大野市の天空の城越前大野城、大野勝山の町並みなどが人気スポットでお出かけになられる方も多いかと思いますが、福井市方面から大野勝山への往復の道程(下道ですが・・・)には、一級河川九頭竜川の豊かな河川風景も見られますので、特に夕方の時間帯に夕日が見られる時間帯には何ともノスタルジックな風景が見ることができます。(下道ですと少々時間はかかりますが・・・)※福井市から永平寺町や大野市・勝山市方面に手っ取り早く向かうには、アクセス路線として中部縦貫自動車道が有りますが、是非この秋の時期に見て欲しい福井県の風景です。

 数年前に撮影した9月の大野市・勝山市の秋のソバ畑の風景です。福井県内の今年のソバの生育状況レポート(大野市・勝山市)

開花した令和2年福井県産秋ソバの白い花
晴天のお天気の日には花の周りには虫や蝶々が集まってきます。